カビ取り業者の費用相場

カビ取りをプロに頼みたいけれど、「一体いくらかかるのだろう?」と費用のことが心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。カビの状態や場所、範囲によって料金は変動するた め、事前に相場感を把握しておくことが大切です。
平米単価の値段
一般的なカビ取りの平米単価は、1㎡あたりおおよそ2,000円~3,000円が相場とされています。
● 作業内容の基本:主に壁紙や床材の表面に見られるカビの除去を想定した料金
● 追加費用が発生するケース
- 手の届きにくい高所や狭い場所での作業
- 建材の内部深くまで根を張った頑固なカビの除去
平米単価はあくまで目安であり、カビの深刻度や作業の難易度によって変動することを覚えて おきましょう。正確な費用を知るためには、専門業者による現地調査と見積もりが必要です。

場所別のカビ取り料金
カビ取りの料金は、どの場所を清掃するかによっても変わってきます。
以下に、主な場所別のカビ取り料金の目安をまとめました。
場所 | 料金相場の目安 | 備考 |
浴室 | 約30,000円前後 | 標準的なクリーニングの場合。 エプロン内部や換気扇分解洗浄は追加料金となることも。 |
トイレ | 約20,000円前後 | 便器、床、壁全体の清掃を含む場合。 業者や範囲により変動する。 |
キッチン | 約20,000円前後 | 油汚れとカビが混在することも。 換気扇や排水口の特殊清掃は費用が加算される傾向。 |
床下 | 180,000円~300,000円 (約60㎡の場合) |
範囲が広いため高額になりやすい箇所。 被害状況で大きく変動。 |
天井 | 1㎡あたり約2,000円~ | 高所作業となるため、他の箇所より単価が割高になる場合がある。 |
上記の料金はあくまで目安であり、カビの範囲や深さ・建物の構造によって変動するため、正確な金額は必ず見積もりで確認してください。

マンション・戸建て・賃貸物件のケース別の費用
お住まいの物件タイプによっても、カビ取りの費用は変わってきます。一般的に、施工範囲が広くなるほど費用も高くなる傾向にあります。
- 賃貸マンション・アパートの場合
- ワンルームであれば、60,000円前後が相場
- 2LDKなど、部屋数が増えると150,000円程度が目安
- 一戸建て住宅の場合
- 2階建て住宅の1階床下全面のカビ取りでは、180,000円~300,000円程度
- 賃貸物件における注意点
- 退去時の原状回復義務が関係する
- 通常の使用による軽微なカビであれば貸主負担となることが多いが、借主の不注意や掃除不足が原因でカビが広範囲に発生した場合、修繕費用は借主負担となる可能性がある。
このように、物件の種類や状況によって費用は異なります。特に賃貸物件にお住まいの方は、カビを発見したら早めに管理会社や大家さんに相談することをおすすめします。
カビを放置するとどうなる?健康被害のリスク

「壁の隅にちょっとカビがあるだけだから大丈夫」「そのうち掃除すればいいや」などと、カビの存在を軽く考えてはいませんか。実は、カビをそのままにしておくことは、健康や大切な住まいに深刻な悪影響を及ぼす可能性があるのです。
カビを放置すると、空気中に浮遊するカビの胞子やカビが生成する物質によって、さまざまな健康問題が誘発される恐れがあります。特に、呼吸器系の疾患やアレルギー反応には注意が必要です。
健康被害の種類 | 詳細 |
喘息の悪化・再発 | カビが喘息患者の発作誘発や症状悪化の一因となる可能性がある。 |
アレルギー症状の誘因 | 室内湿度が高いとカビ・ダニが繁殖しやすく、これらがアレルゲンとなり、アレルギー性鼻炎・気管支喘息・アトピー性皮膚炎などを悪化させる懸念がある。 |
過敏性肺炎 | 長期間のカビ曝露により、アレルギー反応の一種である過敏性肺炎を発症するが脳性がある。 |
カビ毒(マイコトキシン)による影響 | 一部のカビが産生する人体に有害な「カビ毒」を吸い込んだり接触したりすることで、中毒症状を引き起こす可能性がある。 |
このように、カビは目に見えないところで私たちの体に影響を及ぼしているかもしれません。特に小さなお子様や高齢の方、免疫力が低下している方は影響を受けやすいため、より一層の注意が求められます。
自力でカビ取りする方法

カビの範囲がそれほど広くない場合、「自分でどうにかできないだろうか?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ご家庭でカビ取りを行う際の基本的な手順や注意点をまとめました。作業を始める前に、まずは全体像を把握しましょう。
カテゴリー | ポイント・手順 | 詳細 |
準備するもの | ・市販のカビ取り剤(塩素系漂白剤など) ・アルコール消毒スプレー ・ゴーグル、マスク、ゴム手袋 ・歯ブラシ、ラップ、布(クロス)など |
薬剤は素材や場所に適したものを選ぶ。塩素系と酸性タイプの洗剤の混合は有毒ガスが発生するため厳禁。 |
作業環境 | ・窓を開ける、換気扇を回すなど必ず換気を行う | 薬剤の臭いがこもらないようにし、新鮮な空気を取り入れながら作業。 |
水回りのカビ | 浴室の壁・ゴムパッキン・タイルの目地など 1. カビ取り剤を吹き付け、指定時間放置。 2. 歯ブラシなどでこすり落とす。 3. しっかり水で洗い流す。 |
根深いカビには洗剤塗布後にラップで覆いパックすると成分が浸透しやすくなる。凹凸部には片栗粉と漂白剤を混ぜたペーストを塗るのも有効。 |
その他の場所 | 壁紙、押入れ、畳など水に弱い場所 1. アルコール消毒スプレーや薄めた液剤を布に含ませ拭き取る。 2. 液剤が使えない場合は、製品表示に従い中性洗剤を使用。 |
素材を傷めないよう、目立たない場所で試してから行う。掃除機はカビ胞子をまき散らす恐れがあるため、カビの近くでの使用は控える。 |
仕上げ・乾燥 | 1. カビや洗剤成分をきれいに拭き取るか洗い流す。 2. 水分をしっかり拭き取り乾燥させる。 |
湿気が残っているとカビが再発しやすくなる。サーキュレーターや除湿器の活用も効果的。 |
もし、ご自身での作業が難しい・範囲が広い・何度掃除しても再発するといった場合は、無理をせず専門の業者に相談することも検討してください。
カビ取り業者に依頼するメリット・デメリット

カビの発生に悩まされたとき、「専門の業者にお願いするべきか、それとも自分で何とかするべきか…」と迷われる方は少なくないでしょう。
カビ取りは専門的な知識と技術が求められる場合も多いので、メリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
メリット① 専門技術・専門薬剤で根本まで除去できる
カビ取りを専門業者に依頼する最大のメリットは、プロならではの高度な技術と専用の薬剤・機材により、カビを表面だけでなく根元から徹底的に除去してもらえる点です。
市販のカビ取り剤よりも高濃度で効果の高い専用薬剤や、カビの種類・発生場所に応じた特殊な機材を使用するため、浴室の黒カビや壁の奥に潜む頑固なカビも根こそぎ分解・除去が期待できます。
メリット② 手間と時間の節約になる
カビ取り作業は、想像以上に手間と時間がかかるものです。専門業者に依頼することで、この面倒な作業から解放され、貴重な時間と労力を大幅に節約できます。
天井や壁一面など広範囲に広がったカビや、脚立が必要な高所のカビ取りは、ご自身で行うには危険も伴い、非常に骨が折れる作業です。業者は適切な装備と経験で、難しい作業も安全かつ効率的に進めます。
メリット③ 再発しにくくなる
目に見えるカビを取り除くだけでは不十分です。専門業者は、カビの胞子が残らないように徹底的に除菌し、さらに専用の防カビ剤を使用してコーティング処理を行います。この防カビコーティングが、カビが再び繁殖しにくい環境を作り出すのです。
カビの再発に悩まされている方にとって、この「再発しにくくなる」という点は、専門業者に依頼する大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット④ 費用がかかる
多くのメリットがある一方で、カビ取りを専門業者に依頼する際に最も気になるのが費用面でしょう。専門的なサービスを受ける以上、当然ながら一定のコストが発生します。
一般的に、カビ除去作業は1平方メートルあたり約2,000円から3,000円が相場とされています。
カビの汚染範囲が広範囲に及んでいたり、壁紙の張り替えや内装材の交換といった追加工事が必要になったりする場合は、総額がさらに高くなることがあります。
業者選びで後悔しないためのポイント

ここでは、悪質な業者を避け、安心してカビ取りを任せられる優良な業者を見極めるための、チェックポイントをご紹介します。
チェックポイント | 確認内容 |
豊富な実績と経験の確認 | 施工件数、経験年数、施工実績(写真や事例)、対応現場数、創業年数などを確認。 |
丁寧な説明と提案力のある業者か | 使用薬剤の種類・安全性、具体的な施工方法・作業工程を事前に分かりやすく説明してくれるか。 |
見積書 | ・見積書の内容が明確で、作業項目ごとの料金内訳がきちんと記載されているか。 ・料金体系が曖昧な業者は追加費用のリスクがあるため注意。 |
複数の業者とコミュニケーションを取り、ご自身の状況や要望に真摯に耳を傾け、納得のいく説明と提案をしてくれる業者を選びましょう。
カビ取り業者とハウスクリーニングの違い

「カビをキレイにしたいけれど、ハウスクリーニング業者とカビ取り業者、どちらに頼むのが正解なんだろう?」とお悩みではありませんか。
どちらも住まいを清潔にするプロですが、実はカビへの対応において得意とする分野やサービスの範囲、そして費用感には違いがあります。
対応できる範囲の違い
ハウスクリーニングは広範囲の清掃を依頼できるのに対し、カビ取り専門業者はカビ問題の根本解決に特化しています。
比較項目 | ハウスクリーニング業者 | カビ取り業者 |
得意分野 | ・住まい全体の日常的な汚れから頑固な汚れまで、幅広い箇所の清掃(床、キッチン、浴室、トイレ、窓など)。 ・エアコン内部や換気扇の分解洗浄などの専門的な清掃技術も保有。 |
・多種多様なカビの性質や発生原因を深く理解し、それぞれに応じた最適な除去方法・再発防止策を講じるカビの専門家。 |
カビへの対応 | ・浴室などで発生したカビ汚れも清掃の一環として除去。 ・主に表面に見えるカビをキレイにすることが目的。 |
・表面的なカビ除去に加え、汚染状況に応じて壁紙裏や下地に潜むカビの洗浄、防カビコーティング処理など、複数の工程で根本的な対策を実施。 |
つまり、日常的な清掃の一環として目に見えるカビをきれいにしたいのであればハウスクリーニング、カビを根本から除去し、再発まで防ぎたいという場合はカビ取り専門業者が適していると言えるでしょう。
使用する薬剤の違い

カビ取りの効果を左右する違いの一つが、使用する「薬剤」です。ハウスクリーニングと専門業者では、薬剤の特性と目的が異なり、それが仕上がりや持続性・費用に影響します。
ハウスクリーニングで主に使われるのは、市販品にも見られる塩素系漂白剤などです。これらはカビの表面を漂白し、見た目をきれいにします。手軽で安価で済む一方、カビの根は広範囲に残りやすく根本的な除去には至らないため、効果が一時的となることも少なくありません。
対してカビ取り業者は、カビの根まで浸透し分解・除去できる特別な薬剤を使用します。さらに、JIS規格の試験に合格した高品質な防カビ剤を併用することで、長期間の再発抑制を目指します。
専門的な薬剤を用いるため費用は比較的高くなりますが、より確実な施工と持続的な効果が期待できるでしょう。業者によっては、防カビ施工箇所にカビが再発した場合の保証(1年間)が付くこともあります。
費用の違い

一般的に、カビの根本解決と再発防止まで視野に入れた専門的な作業を行うカビ取り業者の方が、費用が高くなる傾向にあります。
作業場所 | ハウスクリーニングの料金相場 | カビ取り業者の料金相場 |
浴室 | 約20,000円前後 | 約35,000円(税別)~ |
トイレ | 約10,000円前後 | 約35,000円(税別)~ |
キッチン | 約20,000円前後 | 約35,000円(税別)~ |
ハウスクリーニングの場合、例えば浴室全体のクリーニングであればカビ取り作業も含まれますが、あくまで清掃の一環としての対応となります。
一方、カビ取り業者はカビの種類や深さを見極め、専用の薬剤や機材を用いて根本的な除去と防カビ処理まで行います。
料金だけで比較するのではなく、どこまでのカビ対策を求めるのか、サービス内容をしっかりと確認することが重要です。
【ダスメルクリーンのご紹介】カビ取りと防カビ施工ならお任せください

長年解決できなかったカビのお悩み、諦めてしまう前にぜひ一度ダスメルクリーンにご相談ください。私たちは、カビやニオイ問題解決のプロ集団として、皆様に安心で快適な空間をお届けすることを使命としています。
ダスメルクリーンとは
- 国際資格保有の専門家: 消臭技術や特殊清掃、火災現場の復旧技術に関する国際資格『IICRC』を保有する専門スタッフが、確かな知識と技術で対応いたします。
- 幅広い対応分野: カビ取り・防カビ施工はもちろん、建物の構造や状況に応じた臭気のコントロール、火災後の消臭、さらには特殊清掃まで、困難な現場にも対応可能です。
- 西日本全域をカバー: 福岡県を中心に、九州から関西、東海、北陸地方まで、広範囲なエリアでサービスを提供しております。
ダスメルクリーンのカビ取りサービスの特徴
私たちのカビ取りサービスは、ただ表面のカビを除去するだけではありません。
- 徹底した原因究明: 専門スタッフがカビの発生箇所、種類、湿度、通気性などを調査し、根本原因を突き止めます。
- 確実な除去と下地処理: 専用の洗浄剤と機材を使用し、素材の奥に潜むカビ菌まで徹底的に除去。同時に建材を傷めないよう丁寧に下地処理を行います。
- 高品質な防カビ施工: JIS Z2911(カビ抵抗性試験)に合格した高品質な防カビ剤を塗布。ミスト状で吹き付けるため天井裏や狭い隙間にも薬剤が行き渡り、長期間カビを寄せ付けません。
- 安心の最終確認とアフターケア: 施工後はお客様に状態を確認いただき、日頃のメンテナンスについてアドバイス。必要に応じた定期点検もご提案します。
カビ取りの作業実績
これまで一般住宅はもちろん、衛生管理が特に重要な施設での施工実績も豊富です。
- 寺院
- 総合病院
- 食品工場
- イオンモール(BMC施工) など多数