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コラム

【緊急】床下浸水したらどうする?原因から自分でできる対処法、業者依頼の判断基準まで徹底解説

「最近の大雨で、もしかして床下が浸水しているかも…」
「家の中からカビ臭い匂いがするけど、原因がわからない」
「床がきしむようになった気がする…」
 
このような不安を抱えていませんか?台風やゲリラ豪雨、あるいは給排水管のトラブルなど、床下浸水は決して他人事ではありません。
 
床下の見えない場所で起きる問題だからこそ、どう対処すれば良いのか分からず、不安は募るばかりですよね。
 
しかし、ご安心ください。この記事を読めば、床下浸水が起きたときに何をすべきか、その原因から具体的な対処法、再発防止策まで、すべてを理解できます。
 
この記事では、建築や災害復旧の専門知識がない方でも分かるように、以下の内容を詳しく解説します。
 

  • 床下浸水の定義と放置するリスク
  • 緊急時にまずやるべきこと
  • 自分でできる対処法と専門業者に依頼する判断基準
  • 信頼できる業者の選び方と費用相場

 
大切なご自宅を守るため、まずは落ち着いて現状を把握し、正しいステップで対処していきましょう。


床下浸水とは?床上浸水との違いや定義を解説

まず、「床下浸水」がどのような状態を指すのか、正しく理解しておくことが重要です。
 

床下浸水とは

その名の通り、建物の基礎の内側、つまり1階の床板の下にある空間に水が浸入・滞留している状態を指します。
一方で、床上浸水は、リビングや寝室など、私たちが生活する居住スペースの床面よりも上に水が浸入した状態です。一般的に、床下浸水よりも被害が大きく、生活への影響も深刻になります。
国土交通省では、浸水深によって以下のように定義しています。
 
床上浸水
居住スペースの床を超える浸水
 
床下浸水
居住スペースの床面まで達しない程度の浸水
 
床下浸水は直接目に見えないため、被害に気づきにくく、発覚が遅れがちです。しかし、たとえ床下であっても、浸水を放置すれば建物に深刻なダメージを与えるため、早期の発見と適切な対処が不可欠です。
 

【緊急】床下浸水が起きたらまずやるべきこと

床下浸水に気づいたら、パニックにならず、まずはご自身の安全を確保することが最優先です。以下の手順で落ち着いて行動してください。
 
身の安全を確保する
浸水が続いている場合や、水位が上昇している場合は、無理に室内に留まらず、速やかに安全な場所(2階や近隣の避難所など)へ避難してください。
 
感電防止のためブレーカーを落とす
水が電気配線やコンセントに触れると、漏電や感電の危険性が非常に高まります。浸水の可能性がある場合は、必ず分電盤のメインブレーカーを落としてください。
 
ガスの元栓を閉める
ガス給湯器などが水に浸かると、故障や不完全燃焼のリスクがあります。ガスの元栓を閉め、ガス会社に連絡して点検を依頼しましょう。
 
被害状況を写真で記録する
後で火災保険の申請や罹災証明書の発行手続きを行う際に、被害の証拠となる写真が非常に重要になります。スマートフォンなどで、浸水している場所や水位、濡れた家財などを複数枚撮影しておきましょう。
 
貴重品や家電を高い場所へ移動する
可能であれば、水に濡れて困る貴重品や家電製品などを、2階や棚の上など、できるだけ高い場所へ移動させてください。


床下浸水の確認方法|自分でできるチェックリスト

「もしかして床下浸水かも?」と感じたら、まずは床下の状態を確認してみましょう。ただし、安全には十分配慮してください。
 
床下点検口を探す
床下点検口は、床下収納庫を兼ねていることが多く、一般的に以下の場所に設置されています。
 

  • キッチン
  • 洗面所
  • 脱衣所

 
蓋を開けると、床下の基礎部分が見えます。
 

安全に確認するための準備

床下は暗く、ホコリや害虫がいる可能性もあります。以下の準備をしてから確認作業を行いましょう。
 
服装
汚れても良い長袖・長ズボンを着用し、頭を守るために帽子やヘルメットをかぶりましょう。軍手やゴム手袋も必須です。
 
道具
懐中電灯(ヘッドライトが両手を使えて便利です)、スマートフォン(写真撮影用)、マスクを用意してください。
 
注意点
絶対に一人では作業しないでください。万が一、床下で動けなくなった場合に備え、必ず家族など他の人に声をかけてから確認を始めましょう。
 

チェックリスト

点検口から床下を覗き込み、以下の点を確認してください。
 
水たまりや濡れている箇所はないか?
懐中電灯で奥まで照らし、地面が濡れていたり、水が溜まっていたりしないか確認します。
 
基礎部分に水の跡(シミ)はないか?
コンクリートの基礎部分に、水が流れたような跡やシミが残っていないかチェックします。
 
カビや異臭はしないか?
点検口を開けた瞬間に、ツンとしたカビ臭や土の湿ったような不快な臭いがしないか確認します。
 
木材が湿ったり変色したりしていないか?
床を支える木材(土台や大引)が湿気を帯びていたり、黒っぽく変色したりしていないか見ます。
 
これらの兆候が一つでも見られた場合、床下浸水が起きている可能性が高いです。


床下浸水の主な原因は?どこから水が入るのか

 
床下浸水は、なぜ起きてしまうのでしょうか。その原因は、大きく「外的要因」と「内的要因」の2つに分けられます。
 

外的要因:自然災害など

家の外から水が浸入してくるケースです。
 
豪雨・台風・河川の氾濫

短時間に大量の雨が降ると、排水が追いつかずに敷地内に水が溜まり、基礎の換気口やわずかな隙間から床下へ水が浸入します。特に、土地が周辺より低い場合や、近くに川がある場合は注意が必要です。

 
地下水位の上昇
大雨などによって地盤が含む水分量が増え、地下水位が上昇することで、地面から床下へ水が染み出してくることがあります。
 

内的要因:住宅設備のトラブル

家の中にある配管などから水が漏れるケースです。
 
給水管・給湯管の破損
経年劣化や凍結によって水道管に亀裂が入り、水漏れが発生して床下に水が溜まることがあります。水道を使っていないのに水道メーターが回っている場合は、この原因が疑われます。
 
排水管の詰まりや破損
キッチンやお風呂、トイレなどから出る生活排水を流す排水管が、油汚れや髪の毛などで詰まったり、破損したりすると、接続部分から水が溢れて床下に漏れ出すことがあります。
 

給湯器やエコキュートの故障

 屋外に設置されている給湯器やエコキュート本体、またはそれに繋がる配管が破損し、水漏れを起こすケースもあります。
 
原因が分からない場合は、むやみに触らず専門業者に調査を依頼するのが賢明です。


床下浸水を放置するとどうなる?5つの深刻なリスク

「少しの水だから大丈夫だろう」と床下浸水を軽く考えてはいけません。放置すると、大切な住まいに様々な悪影響を及ぼします。
 
1. カビの発生と健康被害
床下の湿度が上がると、カビが繁殖する絶好の環境になります。発生したカビの胞子は、床の隙間などから室内に侵入し、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎などの健康被害を引き起こす原因となります。
 
2. 害虫の大量発生
湿った木材を好むシロアリが発生するリスクが格段に高まります。シロアリは家の土台や柱を食い荒らし、建物の強度を著しく低下させます。また、ダニやゴキブリなどの害虫も湿気の多い場所を好むため、繁殖しやすくなります。
 
3. 建材の腐食と家の耐久性低下
床下の木材が常に湿った状態にあると、腐朽菌が繁殖して木材を腐らせてしまいます。また、基礎の鉄筋が錆びてコンクリートの劣化を早めることも。結果として、家の耐震性が低下し、寿命を縮めることにつながります。
 
4. 不快な悪臭の発生
カビや腐朽菌、雑菌が繁殖することで、床下からカビ臭やドブのような不快な臭いが室内にまで漂ってくるようになります。
 
5. 資産価値の低下
床下浸水による建物の構造的なダメージや修繕履歴は、将来的に家を売却する際の資産価値を大きく下げる要因となります。
 
これらのリスクを避けるためにも、床下浸水は発覚次第、迅速かつ適切に対処することが何よりも大切です。


床下浸水の対処法|自分でできる作業と専門業者に依頼する判断基準

床下浸水が確認された場合、自分で対処できる範囲と、専門業者に任せるべき範囲があります。状況を正しく見極めましょう。
 

自分でできる応急処置(水抜き・乾燥・消毒)

浸水の範囲が狭く、水深も浅い(くるぶし程度まで)、かつ汚泥などを含まないきれいな水である場合に限り、応急処置として自分で作業することも可能です。
 
1. 水抜き
バケツやひしゃくで汲み出せる範囲の水を取り除きます。水量が多い場合は、ホームセンターなどで購入できる家庭用の排水ポンプを使うと効率的です。
 
2. 乾燥
水を抜ききったら、床下を徹底的に乾燥させます。
点検口からサーキュレーターや扇風機で風を送り込み、空気を循環させます。完全に乾燥するまでには数週間から数ヶ月かかることもあり、根気が必要です。床下専用の乾燥機をレンタルするのも一つの手です。
 
3. 消毒・消臭
乾燥後、カビや雑菌の繁殖を防ぐために消毒作業を行います。
ホームセンターで手に入る消石灰を床下の土壌に撒くのが一般的です。また、カビが発生してしまった箇所には、消毒用エタノールを噴霧するのも効果的です。
 
【注意点】
自分でできる作業はあくまで応急処置です。特に乾燥が不十分だと、後からカビや腐食が再発するリスクが残ります。少しでも不安な場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。


専門業者に依頼すべきケース

以下のような場合は、被害の拡大を防ぎ、建物を確実に復旧させるために、迷わず専門業者に依頼してください。
 

  • 浸水の水位が高い、または範囲が広い
  • 汚水や泥水が流れ込んでいる
  • 給排水管の破損など、浸水の原因が特定できない
  • 自分での作業が困難、または時間がない
  • カビや悪臭がすでに発生している
  • シロアリなどの害虫を見つけた

 
プロの業者は、専門的な機材と知識を用いて、排水から乾燥、消毒、防カビ処理までを確実に行い、建物の安全を回復してくれます。
 

床下浸水の復旧作業を依頼できる専門業者の選び方と費用相場

いざ業者に依頼するとなると、どこに頼めば良いのか、費用はいくらかかるのか不安になりますよね。ここでは、信頼できる業者の選び方と費用の目安を解説します。
 

信頼できる業者の選び方

悪質な業者に騙されないためにも、以下のポイントをチェックして慎重に選びましょう。
 
実績が豊富か
床下浸水の復旧作業の実績が豊富にあるか、公式サイトなどで施工事例を確認しましょう。
 
見積もりが明確か
作業内容ごとの単価や数量が明記された、詳細な見積書を提出してくれるか確認します。「一式」などの曖昧な記載が多い場合は注意が必要です。
 
現地調査をしっかり行うか
電話だけで見積もりを出すのではなく、必ず現地調査を行い、被害状況を正確に把握した上で見積もりを作成してくれる業者を選びましょう。
 
火災保険の申請に協力的か
火災保険の「水災補償」を利用できる場合があります。保険申請に必要な書類(見積書、被害写真など)の作成に協力的な業者だと安心です。
 


床下浸水復旧の費用相場

費用は、被害の規模や作業内容によって大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

作業内容 費用相場(30坪(約99㎡)程度の戸建ての場合)
排水作業  50,000円~200,000円
汚泥除去・清掃 ・洗浄  450,000円~1,000,000円
消毒  100,000円~300,000円
乾燥作業  50,000円~200,000円(期間による)
合計  650,000円~1,700,000円程度

これはあくまで目安です。被害が甚大で、床の張り替えや断熱材の交換などが必要になると、さらに費用は高額になります。まずは複数の業者に現地調査を依頼し、正確な見積もりを出してもらいましょう。


もう繰り返さない!床下浸水の再発防止策

一度被害に遭うと、再発が心配になるものです。根本的な原因を取り除くことで、将来の不安を解消できます。
 
土のう・止水板の設置
豪雨時に浸水しやすい換気口の前などに、土のうや止水板を設置する対策です。比較的安価で手軽にできます。
 
防水工事
基礎のコンクリートに防水塗料を塗ったり、ひび割れを補修したりすることで、水の浸入経路を断ちます。
 
排水設備の改善
敷地内に水が溜まりやすい場合は、排水ポンプを設置したり、地面に勾配をつけて雨水が自然に流れるようにしたりする工事が有効です。
 
給排水管の定期点検・メンテナンス
配管からの水漏れを防ぐためには、定期的な点検が欠かせません。信頼できる水道業者に依頼し、10年~15年に一度は点検してもらうと安心です。
 
お住まいの地域のハザードマップを確認し、浸水リスクを把握した上で、適切な対策を検討しましょう。
(参考:国土交通省 ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp/)


床下浸水に関するよくある質問(Q&A)

 
Q1. 床下浸水で火災保険は使えますか?
A1.ご加入の火災保険に「水災補償」が付帯していれば、保険金が支払われる可能性があります。ただし、「床上浸水または地盤面から45cm以上の浸水」といった支払い条件が定められている場合が多いため、まずはご自身の保険契約内容を確認し、保険会社や代理店に相談してください。


Q2. 賃貸物件で床下浸水が起きたらどうすればいいですか?
A2.すぐに大家さんや管理会社に連絡してください。建物の修繕義務は大家さんにあるため、復旧作業の費用も基本的には大家さん側の負担となります。勝手に自分で業者を手配するとトラブルの原因になるため、必ず指示を仰ぎましょう。


Q3. 復旧作業にはどれくらいの期間がかかりますか?
A3.被害状況によりますが、排水から乾燥、消毒までの一連の作業で、数日から数週間かかるのが一般的です。特に乾燥には時間がかかり、ここで手を抜くとカビが再発するため、業者は専用の強力な送風機などを使って時間をかけて丁寧に行います。


まとめ

今回は、床下浸水の原因から対処法、再発防止策までを網羅的に解説しました。最後に、重要なポイントを振り返ります。
 
床下浸水とは
床下の空間に水が溜まる状態。放置するとカビ・害虫・建物の腐食など深刻なリスクがある。
 
浸水に気づいたら
まずは安全確保(ブレーカーOFFなど)と被害状況の写真撮影を行う。
 
対処法は
軽微な場合は自分で応急処置も可能だが、基本的には専門業者への依頼が確実で安心。
 
業者選びは
複数の業者から相見積もりを取り、実績や見積もりの内容をしっかり比較検討する。
 
再発防止には
お住まいの状況に合わせた対策(止水板、防水工事、排水設備の改善など)を検討する。
 
床下浸水は、見えない場所だからこそ不安が大きい問題です。しかし、正しい知識を持って迅速に行動すれば、被害を最小限に食い止め、大切な住まいを守ることができます。
 
この記事を参考に、まずはご自宅の状況を確認することから始めてみてください。そして、少しでも不安や疑問があれば、迷わずプロの力を借りることをお勧めします。


 
 
 

 

この記事を書いた人
森 大輔
2004年より特殊清掃・災害復旧専門会社 ダスメルクリーンを運営
IICRCの国際資格取得や特許消臭技術ヒドロ工法を考案
災害復旧の専門集団『日本レスレーション協会』理事


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