ホテルの自殺現場における特殊清掃
~見えないリスクと徹底した対応力を持つ専門会社の使命~
【目次】
- ホテルでの自殺現場 ― 特殊清掃が必要となる背景
- 現場の特徴:ビジネスホテル・ラブホテルの特殊性
- 実際に発生しやすい自殺の種類と現場状況
- 清掃現場のリアル:ダスメルクリーンが体験した事例
- 特殊清掃の工程とプロの作業手順
- 薬剤選定・機材・技術の紹介
- 事故現場で生じる健康リスク
- 清掃と同時に必要な「ご供養」と精神的配慮
- 料金・費用の目安とその内訳
- 緊急対応と作業時間、ホテル運営との連携
- 清掃後の臭気・感染症対策
- よくある質問・ホテル運営側の不安解消
- 【事例紹介】ダスメルクリーンが対応したホテル自殺特殊清掃の記録
- まとめ ― 安心してホテル運営を続けるために
- お問い合わせ・ご相談窓口
ホテルでの自殺現場 ― 特殊清掃が必要となる背景
ホテルでの自殺――これは決して珍しい事案ではありません。特に福岡など都市圏では、年間数十件以上の事例が発生しています。ホテル側から見れば、突然の出来事であり、「一刻も早く通常運営に戻したい」という思いが最優先。
しかし、『その裏側には命の重み』と『見えないリスク』が隠されています。
- 遺体発見時は腐敗が進んでいないケースがほとんどですが、嘔吐物・血液・排泄物が現場には必ず残ります。
- 部屋全体、カーペットやベッド、浴室、通路など、多岐にわたる清掃・消毒・除菌が必要。
- 「臭い」や「衛生面」のリスクが潜在しており、一般的なハウスクリーニングでは対応不可。
ホテルオーナーや管理者の「本当に安心できる特殊清掃を…」という声に応えるべく、私たち専門会社が存在します。
実際に発生しやすい自殺の種類と現場状況
私たちダスメルクリーンが携わった主なケースは下記の通りです。
1. 飛び降り自殺
- ホテルの非常階段やベランダからの転落
- 地面に大量の血痕・肉片の飛散
- 血液を分解する薬剤で溶解、高圧洗浄と排水バキュームが必須
2. 首吊り自殺
- ベッドフレームや浴室、トイレなどを利用
- 発見時には失禁・脱糞が多く、床やマットに体液が浸透
- 床材によって洗剤や手順を変えて徹底洗浄
3. 服薬・ドライアイス自殺
- ベッド上で嘔吐した状態で発見
- 吐瀉物、薬品の残渣、時に血痕も
- 消毒と脱臭が重要、二酸化塩素や加速化過酸化水素などの薬剤も活用
4. リストカット自殺
- 血液の飛散範囲が広く、床・壁・バスルームまで血痕
- 特殊ライト(※1 ルミノール反応では無い)で目視困難な血痕も可視化して徹底処理
5. 珍しいケース
- 天井点検口から天井裏へ入り、そこで自害
- 天井裏から血液や体液が漏れ出る場合あり
- 構造を熟知した上での解体・回収作業も必要
清掃現場のリアル:ダスメルクリーンが体験した事例
代表・森が葬儀社勤務時代から携わった実際の現場を元に、現実的な特殊清掃の実態を紹介します。
● 発見の早いホテル自殺現場
- 死後数時間~数十時間以内に発見されることが多く、腐敗臭・害虫は少ない
- しかし、カーペット・布団・ベッドマット・壁紙まで体液が広がることも
- 血液や嘔吐物が「微細な粒子」として部屋全体に飛散
● 作業のプレッシャーと責任
- 限られた時間内で“完全復旧”が必須
- ホテルオーナーの「1分でも早く部屋を戻して欲しい」という要望
- 迅速かつ“抜け漏れゼロ”の技術力が問われる
● ご遺体搬送から特殊清掃までの一貫対応
- ご遺体の搬送(葬儀社時代)、現場供養、清掃・消毒まで一貫して対応可能
- ご遺族が不在でも「最後の儀式」を欠かさない配慮
特殊清掃の工程とプロの作業手順
ホテル自殺現場の特殊清掃は以下の流れで進行します。
① 状況確認と現場養生
- 現場写真・臭気測定
- 隣室や廊下への飛散防止のためビニールシートで養生
② 体液・血液の一次回収
- 吸水ポリマーや専用バキュームで体液回収
- フロアの材質・汚染範囲ごとに洗剤を使い分け
③ 洗浄と消毒
- 二酸化塩素、過酸化水素、酵素系洗浄剤などプロ仕様の薬剤を使用
- 床・壁・ベッド・カーペットに分解・洗浄・消毒を施す
④ 臭気除去
- オゾン・ヒドロキシル発生装置で部屋全体を脱臭
- 換気・エアコン内部の清掃も同時進行
- 消臭特許ヒドロ工法®️
⑤ 再発防止のための「見落としチェック」
- 紫外線ライトやATPふき取り検査で微細な残留をチェック
⑥ ご供養(希望時)
- 宗教宗派問わず現場での供養も手配可能
- ご遺族不在の場合も「安心」を提供
⑦ 作業報告・証明書の発行
- 清掃前後の写真付きで「特殊清掃完了証明書」を発行
- 必要に応じてホテル様向けの書類や報告書も作成
清掃後の臭気・感染症対策
- 特殊消臭施工(オゾン・ヒドロキシル燻蒸)
- エアコン、換気ダクトまで徹底脱臭
- ATP検査で安全確認後にご報告
- 必要に応じて防カビ・抗菌コートも施工
“自助・共助・公助”~地域で守る命と暮らしよくある質問・ホテル運営側の不安解消
Q1. 急ぎの清掃は何時間で対応できますか?
A. 最短3時間で現場到着、作業時間は規模にもよりますが2~4時間で完了するケースがほとんどです。
Q2. 他のお客様にバレずに清掃できますか?
A. はい、社名の入っていない車両・私服作業・目立たない出入りなど徹底します。
Q3. 臭いが残ることはありませんか?
A. 完全脱臭まで責任施工。万一臭気が残った場合は追加費用なしで再施工します。
Q4. 作業後の証明書は発行できますか?
A. 特殊清掃完了証明書・作業報告書の発行可能。行政指導や保健所提出用も対応。
Q5. 供養やご遺族対応もお願いできますか?
A. はい、ご供養、遺品整理、ご遺体搬送、ご遺族の宿泊・帰宅サポートまでワンストップでご対応します。
【事例紹介】ダスメルクリーンが対応したホテル自殺特殊清掃の記録
※下記は実際の現場を元に、守秘義務に配慮して再構成しています。
● 事例1:福岡市中央区ビジネスホテル 飛び降り自殺
- 夜間、宿泊客が非常階段から転落。翌朝スタッフが発見。
- 血液・肉片がコンクリート地面に飛散
- 高圧洗浄+オゾン脱臭+バキューム排水回収で3時間以内に完全復旧
- 清掃後、ホテル運営側から「臭いも痕跡も全く残っていない」と感謝の声
● 事例2:福岡市博多区ラブホテル 服薬自殺
- チェックアウト後、ベッド上で発見。嘔吐物と薬品の臭いが部屋全体に。
- 二酸化塩素・酵素系洗剤で徹底洗浄、ベッドマット入替、脱臭施工。
- 作業中も極秘で行い、他の利用客に全く気付かれず復旧
● 事例3:鹿児島県鹿児島市 天井裏での自害
- 天井点検口から侵入し、天井裏で首吊り。
- 体液が天井から染み出している状態。
- 天井パネル解体、断熱材ごと交換、全体消毒・防カビ処理まで一括対応
まとめ 安心してホテル運営を続けるために
ホテルでの自殺 それは決して「対岸の火事」ではありません。
運営上、迅速な対応と徹底した衛生管理、そして「心のケア」まで考える必要があります。
- 一般的な清掃業者にはできない専門的なノウハウ・実績
- 作業後の再発防止と「安全・安心の証明」
- 守秘義務徹底・ホテル様のブランド保護もお約束
株式会社ダスメルクリーンは、豊富な経験と実績をもとに、「最短・最善・最深」の特殊清掃をお約束します。
お問い合わせ・ご相談窓口
24時間365日、急なトラブルにも即対応。
まずは無料相談・現場調査からご相談ください。
【対応エリア】
山口県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県
株式会社ダスメルクリーン
福岡県糟屋郡宇美町貴船1-29-16
092-932-2422
熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
株式会社森元クリーン(ダスメル鹿児島)
鹿児島県鹿屋市串良町有里3096-1
0994-45-7621
※作業人別に移動費などの諸経費がかかる場合があります。
※1・「ルミノール反応(ルミノールは英語で”Luminol”)」とは、犯罪現場などで血液反応を検出する際によく使われる化学的な検出方法のことです。
専門用語で「ルミノール反応」と呼ばれますが、「ルミーノ反応」という呼び方も現場や口語では使われることがあります(正確には「ルミノール反応」)。
ルミノール反応の仕組み
- ルミノール(C8H7N3O2)という化学物質を、アルカリ性の過酸化水素水と一緒に現場に噴霧します。
- 現場に血液(=ヘモグロビンに含まれる鉄分)が残っている場合、触れることで化学反応が起きます。
- その反応によって**青白く光る(弱い発光が生じる)**ため、肉眼では見えない血液痕跡も暗所で可視化できるのです。
どんな時に使われる?
- 犯罪現場の「拭き取った血液」「薄くなった血痕」など、肉眼で確認できない微量な血液を探すために使われます。
- 特殊清掃の現場でも、「リストカット自殺」や「暴力事件の清掃」などで血液が見落とされていないかチェックする際によく使用されます。
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