事故物件の掃除と特殊清掃の費用相場
孤独死の原状回復と業者選び方
管理している物件や親族の家で孤独死や自殺が発生した際、どのように掃除を進めればよいのか途方に暮れてしまう方は少なくありません。通常のハウスクリーニングでは対応できない現場を原状回復させるには、専門的な知識と技術が必要です。
この記事では、事故物件の掃除における特殊清掃の具体的な内容や費用相場、自分で掃除を行う際のリスクについて詳しく解説します。物件の資産価値を守り、一日も早く平穏な状態を取り戻すための参考にしてください。
ダスメルクリーンが施工した特殊清掃の一例
https://dusmel.com/works/works42.html
https://dusmel.com/2works/works1.html
特殊清掃の定義と事故物件の掃除内容
事故物件の掃除は、一般的な清掃とは根本的に異なります。まずは、専門業者が行う「特殊清掃」がどのようなものか、その定義と具体的な作業内容を確認しましょう。
特殊清掃が必要な現場の定義
特殊清掃とは、孤独死や自殺、事件、事故などが発生した現場において、通常の清掃では除去できない汚れや臭いを取り除き、原状回復を行う専門的な清掃作業のことです。
遺体の発見が遅れると、腐敗によって体液や血液が床や壁に浸透し、強烈な死臭(腐敗臭)が発生します。このような現場は、目に見える汚れを落とすだけでなく、目に見えない細菌やウイルス、そして染み付いた臭いを完全に除去しなければなりません。
体液や血液の除去と汚染箇所の解体
特殊清掃の最初のステップは、汚染源の除去です。遺体から漏れ出した体液や血液は、畳やフローリングの隙間を通り、床下まで達していることが少なくありません。
汚染箇所の洗浄
専用の薬剤を使用して、血液や体液を徹底的に洗浄・除去します。
汚染物の撤去
体液が染み込んだ布団、カーペット、家具などは、適切に梱包して搬出します。
部分的な解体作業
床材や壁紙の奥まで汚染が広がっている場合は、床板の切断や壁紙の剥離を行い、汚染の根本を断ち切ります。
害虫駆除と感染症対策の徹底
遺体の腐敗が進むと、数日でウジやハエなどの害虫が大量発生します。これらの害虫は近隣住民への迷惑になるだけでなく、感染症を媒介するリスクがあるため、迅速な対応が必要です。
業者は入室後すぐに強力な殺虫剤を散布し、害虫を駆除します。同時に、現場に潜む細菌やウイルスを死滅させるために、高濃度の除菌剤を用いて空間全体を消毒します。これにより、作業員やその後の入居者の安全を確保します。
間取り別に見る特殊清掃の費用相場
特殊清掃の費用は、現場の状況や間取り、汚染の範囲によって大きく変動します。ここでは、一般的な費用相場の目安を紹介します。
ワンルームから1Kの清掃料金
一人暮らしの物件で多く見られるワンルームや1Kの場合、基本的な清掃料金の目安は以下の通りです。
| 費用相場 | 90,000円~300,000円前後 |
|---|
この料金には、汚染箇所の簡易清掃、除菌、消臭が含まれることが一般的です。ただし、発見までに時間がかかり、床下の解体が必要な場合は、さらに数万円から十数万円の追加費用が発生することがあります。
2DKから3LDK以上の清掃料金
部屋数が多い物件や、広範囲に荷物が散乱している現場では、作業人数や時間が増えるため費用も高くなります。
| 2DK・2LDKの相場 | 100,000円~400,000円前後 |
|---|---|
| 3LDK以上の相場 | 200,000円~500,000円以上 |
広い物件では、各部屋への臭いの広がりを抑えるための作業が必要になるため、消臭工程の回数が費用に影響します。
消臭作業や遺品整理の追加費用
特殊清掃の基本料金以外に、以下のような項目で追加費用が発生することが多いです。
遺品整理
家財道具の搬出や処分にかかる費用。量に応じて50,000円~300,000円程度(1ルーム)。
完全消臭(オゾン脱臭)
特殊な機器を用いた消臭作業。50,000円~200,000円程度。
※ダスメルクリーンでは、オゾンのみでなく、ヒドロキシル発生器も使用します。(消臭特許ヒドロ工法®)
リフォーム費用
床の張り替えや壁紙の交換が必要な場合、別途建築工事費がかかります。
「見積もり時にどこまでの作業が含まれているか?」を必ず確認することが、トラブルを防ぐポイントです。
自分で掃除するリスクと感染症の危険
「費用を抑えたい」という理由で、遺族や大家さんが自ら掃除をしようと考えることがありますが、これは非常に危険です。
死臭や体液による深刻な健康被害
遺体から発生するガスや体液には、目に見えない多くの細菌やウイルスが含まれています。
感染症のリスク
肝炎ウイルスや結核菌、HIVなどが潜んでいる可能性があり、適切な防護服やマスクなしで作業すると感染する恐れがあります。
害虫による被害
現場に発生したハエなどが細菌を運び、周囲に汚染を広げるリスクもあります。
市販の洗剤では落とせない異臭の再発
死臭は、市販の消臭スプレーや洗剤では絶対に消えません。
一時的に臭いが消えたように感じても、壁紙の裏や床の隙間に残った汚染物質が原因で、数日後には再び強烈な臭いが発生します。中途半端な掃除は、かえって汚染を広げ、最終的な修繕費用を高くしてしまう原因になります。
精神的なショックと心理的負担
身内や知人が亡くなった現場を掃除することは、想像を絶する精神的苦痛を伴います。
凄惨な現場の状況を目の当たりにすることで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するケースも少なくありません。無理をせず、精神的な安全を確保するためにも、専門業者に依頼することを強く推奨します。
孤独死が発生した物件の告知義務
事故物件を所有・管理する上で避けて通れないのが、次の入居者への「告知義務」です。2021年に国土交通省が策定したガイドラインにより、基準が明確化されました。
事故物件にならない孤独死の判断基準
すべての孤独死が「事故物件」として告知対象になるわけではありません。
告知が不要なケース
老衰や病死などの自然死、または不慮の事故(転倒や誤嚥など)で亡くなり、早期に発見された場合。※要確認
告知が必要なケース
自殺や殺人、または自然死であっても長期間放置され、特殊清掃が必要になった場合。
(参考:https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo16_hh_000001_00029.html)
ガイドラインに基づく告知期間の目安
賃貸物件の場合、孤独死や自殺が発生した際の告知期間は、原則として発生から3年間とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、事件性の高さや近隣への影響度によっては、3年を過ぎても告知が必要と判断される場合があります。売買物件の場合は、期間の定めがなく、基本的には永続的な告知が必要です。
資産価値の下落を防ぐ原状回復の重要性
孤独死が発生しても、「特殊清掃によって完全に臭いや汚れが除去されていること」は、物件の価値を守る上で極めて重要です。
徹底した清掃と適切なリフォームが行われていれば、入居希望者の心理的ハードルを下げることができます。逆に、少しでも臭いが残っていると、大幅な賃料値下げや売却価格の下落を招くことになります。
信頼できる特殊清掃業者の選び方
特殊清掃は特殊な技術を要するため、業者選びが仕上がりを左右します。
※ダスメルクリーンではIICRIが発行する国際資格
Odor Control Technician(臭気のコントロール)→消臭技術全般
Trauma Scene Remediation(精神的外傷場面の清掃)→特殊清掃
を所有。
悪徳業者を避ける見積書のチェック項目
残念ながら、高額な追加料金を請求したり、手抜き工事をしたりする悪徳業者も存在します。
一式見積もりに注意
「清掃一式 〇〇円」という曖昧な表記ではなく、「除菌剤の名称」「オゾン脱臭の回数」「廃棄物の量」などが細かく記載されているか確認しましょう。
追加料金の有無
「作業後に追加料金が発生しないか」を事前に書面で確認することが大切です。
消臭技術と専用薬剤の保有確認
特殊清掃の肝は「消臭」です。
「どのような消臭機を使っているか?」を質問してみてください。世界的に実績のある高濃度オゾン脱臭機を使用している業者は、信頼性が高いと言えます。また、血液を分解する専用の酵素洗剤など、現場に合わせた薬剤を使い分けているかもチェックポイントです。
※ダスメルクリーンではヒドロキシル発生器も併用して使用。
孤独死現場の実績と口コミの重要性
特殊清掃は経験がものを言う世界です。
実績の確認
ホームページなどで、実際の作業事例(ビフォー・アフター)が公開されているか確認しましょう。
資格の有無
「事件現場特殊清掃士」などの民間資格を保有しているスタッフがいるかどうかも、一つの判断材料になります。
死臭を完全に除去する専門的な消臭工程
プロの業者がどのようにしてあの強烈な臭いを消し去るのか、その専門的な工程を解説します。
オゾン脱臭機による空間除菌と消臭
特殊清掃の現場で欠かせないのが、オゾン脱臭機です。
オゾンは酸素分子から作られる強力な酸化作用を持つ気体で、臭いの元となる分子を直接破壊します。また、除菌効果も非常に高く、空間の隅々まで行き渡るため、手が届かない場所の消臭・除菌も可能です。
壁紙や床下までの徹底的な臭気対策
表面的な清掃だけでは、壁紙の裏やコンクリートの基礎に染み込んだ臭いは取れません。
コーティング処理
どうしても臭いが取れないコンクリート部分には、臭いを封じ込める特殊な塗料でコーティングを施します。
壁紙の全面張り替え
臭い分子は壁紙に吸着するため、基本的には汚染された部屋の壁紙はすべて剥がし、下地から消臭処理を行います。
このように、「臭いの元を物理的に除去する」と「化学的に分解・封じ込める」の合わせ技によって、完全な消臭が実現します。
まとめ
事故物件の掃除は、単なる汚れ落としではなく、感染症リスクの排除と徹底的な消臭を伴う高度な作業です。
孤独死や自殺が発生した際、遺族や大家さんが直面する負担は計り知れません。しかし、適切な特殊清掃を行い、ガイドラインに沿った対応をすることで、物件の資産価値を守り、再び人が住める状態に戻すことは十分に可能です。
まずは信頼できる専門業者に見積もりを依頼し、状況に合わせた最適な解決策を見つけることから始めてください。早期の対応が、結果として経済的・精神的なダメージを最小限に抑えることにつながります。
この記事を書いた人
森 大輔
2004年より特殊清掃・災害復旧専門会社 ダスメルクリーンを運営
IICRCの国際資格取得や特許消臭技術ヒドロ工法を考案
災害復旧の専門集団『日本レスレーション協会』理事
他のお店で見積りを取られたお客様
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料金は、ご相談させていただきます。
株式会社ダスメルクリーンでは、福岡を中心に特殊清掃・消臭作業・カビ除去・床下浸水洗浄など、臭いと衛生問題の専門対策を行っています。
孤独死現場の消臭、事故現場の特殊清掃、火災後の煤除去、ペット臭やタバコ臭の消臭、床下のカビ対策、漏水や浸水による床下洗浄など、一般清掃では対応できない問題にも専門技術と専用機材で対応しています。
現場調査により臭いの原因物質やカビ・細菌の発生源を特定し、専用薬剤・専用機材を使用して根本から除去する作業を行っています。
福岡市・北九州市・久留米市・筑紫野市・春日市・大野城市・太宰府市・糖屋郡など福岡県全域で対応しています。
特殊清掃・消臭・カビ除去など臭いや衛生環境でお困りの場合は、株式会社ダスメルクリーンまでお気軽にご相談ください。
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